私はWebディレクターになったことで、自分になかった様々なスキルを得ることができました。
Webディレクターの仕事のメリットや、実際にどのようなスキルが身に付くのか気になる方はぜひ参考にしてください。
・問題解決能力
・ファシリテーション能力
・ライティング能力・速度
前々回の記事「ライターにWebディレクターを勧める理由」、
前回の記事「ディレクターになるための3つのスキル」をまだ読んでいない方はこちらも合わせて読んでみてくださいね。
1.分析力
「ライターにWebディレクターを勧める理由」の記事でもチラッとお話しましたが、Webサイトの運営にはGoogleアナリティクスやGoogleサーチコンソールを使用した分析が必要不可欠です。
私はアナリティクスもサーチコンソールも全く使用したことがない状態からディレクター業務を始めました。
正直最初はちんぷんかんぷん…かと思いましたが、触っているうちにすぐに理解が深まっていきました。
特にサーチコンソールでの分析が個人的にすごく好きで楽しいんです。
サーチコンソールでは、読者がどんなキーワードで検索して記事に辿り着いてくれたかが分かります。
分析をしていて特に面白かったのは、検索順位上では同じ順位で表示されているのに、クリック数を見てみると全然違う!なんてケースに気付けることです。
たとえば、「ゲーム 値段」と「ゲーム 評判」のキーワードで検索した時、表示される順位が同じだったとします。
だけど、「評判」の方がクリック数が多く、「値段」のクリック数がすごく少なかったとしましょう。
では、なぜクリック数が変わってきたのか…これを考えるのが分析の楽しさになってきます。
上記のケースで分析してみると、
- 記事のタイトルを見た時の”響き”が、「評判」で検索した人向けだった
- そもそも「評判」で検索する人の方が多い
- 「評判」の方が読者が気になるキーワードなのでは?
などといったことが考えられそうです。
この分析結果を元に、
- 加筆によって「値段」のクリックを上げることはできるだろうか?
- できるのであれば「値段」に寄せたタイトルを考えてみよう
- もう少し「値段」について深堀りしたら検索順位も上げられるかも
といった施策をすることができ、アクセスアップに繋げられるかもしれませんよね。
ディレクター業務では、日々こういった分析業務を行い、「考える力」が養われます。
検索キーワードは読者のニーズそのものです。
うまくキーワード分析を行うことで、Webサイトのアクセス数大幅アップも夢ではありません。
2.問題解決能力
こちらも考える系のスキルになってくるのですが、Webサイトや、それを運営するチームを管理していると、必ず問題や壁にぶち当たります。
これを解決しないことには業績アップできるはずもなく、最悪お仕事を失ってしまうことにもなりかねません。
問題を解決する時に必要な能力は、「何故?」「どうすれば?」と考えることです。
何当たり前のことを言っているんだと思われるかもしれませんが、問題解決能力を持たない人は意外とこれができていなかったりするんです。
問題解決能力も、分析力と同じで、まずは情報の洗い出しが必要不可欠です。
業績がなかなか上がらない→何故だろう?→これとこれとこれが足りていないからだ→足りていないものを満たすにはどうすればいいんだろう?→問題解決に必要なことが分かる!→実践!
といった流れです。
問題を解決する力も、ディレクター業務を繰り返すうちに自然と身に付きました。
日々考えることによって、その力を養うことができます。
3.ファシリテーション能力
ファシリテーションとは、会議やプロジェクトなどの集団活動をスムーズに進められるように支援・補助することです。
また、会議でメンバーに質問することによって、メンバーの意見を引き出したり、合意に向けて論点を整理する人のことをファシリテーターと呼びます。
ディレクターになると、チームでミーティングを行う際、そのミーティングの進行、つまりファシリテーターを務めることがほとんどです。
ミーティングには必ず議題があります。
その議題を解決に導けるかはファシリテーター次第です。
たとえば、「ライティング速度がなかなか上がらない」ということが議題だったとします。
この場合、問題解決能力の所でも言ったように、「何故速度が上がらないのか」「どのようにすれば速度を上げられるのか」を考える必要があります。
ファシリテーターは、ミーティングを円滑に進行しながらこの「何故」「どうすれば」という質問をメンバーに投げかけ、うまく引き出してあげることが必要となるのです。
一見、管理者側から「あなたには今ここが足りてないんじゃない?こうすればいいよね」と言ってしまった方が早いと思うかもしれません。
ですが、メンバー自身の問題であれば、自分で考え、自分から”こうしないといけない”と導き出すことが大切になります。
自分から気付いてやることの方が、モチベーションを高く臨むことができますよね。
そのためミーティングを行い、うまくファシリテーションしてあげることが、問題解決のための最善策となるのです。
また、ミーティングを開始してすぐの間は、みんな議題を意識して話すのですが、ミーティングが長引くと次第に議題から話がそれがちになります。
これをうまく議題へと戻してあげるのも重要になってきます。
ファシリテーターが常に議題を意識してミーティングを行うと、密度の高いミーティングを行うことができ、有益な時間を共有することができるのです。
4.ライティング能力・速度
ライターを管理する立場である以上、管理者が目に余るほど劣っていてはいけません。
私の場合、ライター経験も浅く、ライターとしては大先輩の人も管理しなければいけませんでした。
最初は、先輩なのに…と少し引け目を感じていましたが、サイト運営をするにあたって、そうも言ってはいられません。
大先輩であっても指示は出さなければいけませんし、記事のチェックや修正・フィードバックも行わなければいけません。
そこで、「ひよっこライターのくせに」なんて思われないためにも、自分のライティングスキルを上げる必要がありました。
無理矢理にでもライティングの理解を深める必要があったんですね(笑)
ですが、実はこれも特別な勉強をしたというわけではないんです。(多少はしましたが)
メンバーの記事を読者目線で読んでいると、自ずと「この表現はこうした方がいい」といった感覚が養われるようになります。
日々、記事に触れることによって、知らぬ間に文章への理解が深まるんですよね。
そして、ディレクターとはまた別でライティング業務を行った時に、自らのライティングスキルが格段に上がっていることを実感しました。
自然と、文章の表現方法が自分の中で整理されていて、より質の高い記事を書けるようになっていただけでなく、ライティングの速度も上がっていたことに驚きました。
ライティングのスキルを上げたい方は、「書く」ことも大切ですが、それと同じくらい、人の記事を「読む」ことも大切ですね。
5.まとめ
私がWebディレクターになって実際に得られたスキルとして、
- 分析力
- 問題解決能力
- ファシリテーション能力
- ライティング能力・速度
についてのお話でした。
この中でも、特にファシリテーション能力は、ディレクターを経験しないと得ることができなかったスキルだと感じています。
また、ファシリテーション能力は、問題解決能力がなければ実践できないし、問題解決能力は分析力が必要となってくるし…と、今回紹介したスキルは全てが全てに紐づいてくるものだと思います。
1つのスキルだけ特化していても、なかなかうまくいくものではなかったりするので、Webディレクターになってこれらのスキルが全て身に付いたことが私の中で最大のメリットとなりました。
1つでも気になるスキルがあった方は、チャンスがあればぜひWebディレクターにチャレンジしてみてくださいね!
次回の記事では、私のWebディレクターとしてのスケジュールについて話します。
出勤してから退社するまでに至る時間の使い方を書いているので、Webディレクターを目指す方の参考になれば幸いです。
↓↓次回の記事はこちら↓↓
Webディレクターのスケジュールは?現役ディレクターの1日の時間の使い方を紹介!【WebディレクターARECの戯言#4】